鉄印帳(てついんちょう)とは?御朱印帳の鉄道版!

「鉄印」というものをご存知でしょうか? もともとは国鉄の路線だったものが第三セクター等に移移管された鉄道会社が、地域の活性化や利用促進のために連携して始めた取り組みが「鉄印帳」です。いわば、御朱印帳の鉄道版のような存在です。
収集方法はシンプル。
- 「鉄印帳」を購入する
- 各鉄道会社の指定窓口で「有効な乗車券」と「鉄印帳」を提示する
- 記帳料を支払って「鉄印」をGET!
これが思っている以上に旅情と収集欲を刺激します。全国に広がっているため、「旅のついでに集める」つもりが、いつの間にか「鉄印を集めるために旅に出る」状態になっていくのです。
収集家の中には「車やバイクで駅だけ巡る」という方もいますが、個人的には「すべて鉄道を使って到達してこそ」だと思っています。 ほとんどの第三セクター鉄道は厳しい経営状況にあります。だからこそ、鉄道ファンとしては『しっかり乗ってお金を地域に落として帰る』のが筋。時間がかかろうとも、その会社の全線に乗ってコンプリートを目指したいのです。


鉄印帳に参加している第三セクター鉄道(全41社)
現在、鉄印帳事業に参加している第三セクター鉄道は、北は北海道から南は九州まで全41社で構成されています。
【参加社リスト】
- 北海道・東北: 道南いさりび鉄道 / 三陸鉄道 / いわて銀河鉄道 / 秋田内陸縦貫鉄道 / 由利高原鉄道 / 山形鉄道 / 阿武隈急行 / 会津鉄道
- 関東・甲信越: 野岩鉄道 / わたらせ渓谷鐵道 / 真岡鐵道 / 鹿島臨海鉄道 / いすみ鉄道 / 北越急行 / しなの鉄道 / えちごトキめき鉄道
- 東海・北陸: あいの風とやま鉄道 / IRいしかわ鉄道 / のと鉄道 / ハピラインふくい / 明知鉄道 / 長良川鉄道 / 樽見鉄道 / 天竜浜名湖鉄道 / 愛知環状鉄道 / 伊勢鉄道
- 近畿・中国・四国: 信楽高原鐵道 / 京都丹後鉄道 / 北条鉄道 / 若桜鉄道 / 智頭急行 / 井原鉄道 / 錦川鉄道 / 阿佐海岸鉄道 / 土佐くろしお鉄道
- 九州: 平成筑豊鉄道 / 甘木鉄道 / 松浦鉄道 / 南阿蘇鉄道 / くま川鉄道 / 肥薩おれんじ鉄道
(※2024年に参加した「ハピラインふくい」を含め、全41社となっています)

会社員が挑む!鉄印帳攻略のコツと収集のリアル
エリアごとにブロック分けして1社ずつ攻略
私の場合、全41社をエリアごとにブロック分けし、毎月少しずつ攻略していきました。会社員として働いている以上、一気に全国を回ることはできません。関東在住という恵まれた環境を活かしつつ、3日ほどの連休が取れれば数社まとめて巡る形で進めました。
逆に、もし九州などに住んでいたら「道南いさりび鉄道(北海道)」のハードルは相当高かったと感じます。
ローカル線ならではの壁:本数の少なさと待ち時間
実際に集め始めて痛感したのが、旅程(ダイヤ)づくりの難しさです。 多くの第三セクターは列車本数が非常に少なく、鉄印を授与している窓口も「本社のある途中駅」や「終着駅」に限られています。
観光地なら待ち時間も楽しめますが、駅周辺に何もない駅だと時間を潰すのも一苦労。 若桜鉄道に乗った際、夜8時頃に終点の若桜駅へ到着したのですが、折り返しの列車を待つ間、駅外のベンチで静まり返る闇の中、人っ子ひとり通らなかったのは良い思い出です(笑)。
また、キロあたりの運賃がJRに比べて高めに設定されていることも多く、フリーきっぷ(一日乗り放題券)がない路線では思わぬ出費になることも覚悟が必要です。


ついにコンプリート!マイスター達成と次なる旅へ

2024年5月、ついに全国すべての鉄印が揃いました!
すぐに旅行読売出版社へ鉄印帳を送り、無事に**「鉄印帳マイスターカード」**をいただくことができました。 かかった費用は総額で50万円以上。決して安い金額ではありませんが、日本全国の第三セクター鉄道のリアルな情景や地域の温かさに直に触れられたことは、何物にも代えがたい財産となりました。
コンプリートされた強者の中には「2周目・3周目」と挑戦される方もいるようですが、私はここから**「JR全線完乗」**という新たな目標へシフトしていきたいと思います!
